お香体験会

流派は泉龍寺 泉山御流
小島邦香先生

雪月花の3種類のお香を聞いてから、問題のお香をどれかあてるというものでした。

5月28日は、日本の暦では5月2日にあたるそうです。

最初に先生から3つのお願いを伺いました。
香りは聞くと表現すること
お香は隣に回すときに手渡ししない。
(左手で香炉をしっかり持ち、背筋を伸ばしひじは横に張るようにして、
右手4本の指で覆うように持ち)
ひとり3回までお香を聞き、吐く息は左を向いて行う。

香木はとても小さいもので、香炉の灰は山のようにしたててあり、その上にガラスの板のようなものを置いて、香木がのせてあります。
そこから落ちてしまったら、先生に「走りました」と声をかけるようにお話がありました。

雪の香炉は雪の結晶の模様


月の香炉は満月にうさぎと裏には太陽に八咫烏


花の香炉は菖蒲の模様


問題の香炉は雲の模様でどれも素敵でした。

お香を回すときには、「雪」「月」「花」と声を上げてとなりに回します。問題のお香を回すときには「出香」と言って回します。

回答用紙は、自身の名前は表に、女性はなまえのかな2文字、男性は漢字で書くそうです。
答えは紙を広げて3番目の折り目に記入して閉じで、回ってきたお盆に乗せて提出です。

先生が回答をまとめて、和紙に記入して香元さん(一番最初にお香を回す方)にお渡しして終わりました。

先生からそれぞれの席の前にはがきの大きさの用紙に、今日のお香、雪月花とかいてあり、漢詩も書かれていました。
漢詩は転勤する仲間に忘れないでほしいという内容であると説明をしてくださいました。

梅雨の季節は、「お香日和ですね」と言うそうです。
とても優雅な時間を過ごすことができました。
心を砕いて準備してくださった先生に感謝です。